その思いが 日本と朝鮮の人々のミライをつくる
その一歩が 日本と朝鮮を繋げるトビラをひらく

ごあいさつ

Greetings

 当サイトをご覧頂き、誠にありがとうございます。
 私は平島筆子さんという朝鮮在住の日本人を長年支援してきました。彼女は、1959年から始まった在日朝鮮人の帰国事業により、朝鮮人配偶者とともに朝鮮に渡った日本人妻1851人のうちの1人で、こうした日本人は今も朝鮮に在住しています。彼女らの多くは日本への一時帰国を望んでいますが、朝鮮に渡ってから50年以上経った今、高齢化により存命者も減ってきています。
 2014年の「日朝ストックホルム合意」により、朝鮮域内で亡くなった日本人の遺骨及び墓地、残留日本人、日本人配偶者、拉致被害者及び行方不明者を含む全ての日本人に関する調査が進められました。私は当時、平島筆子さんから「政府の方が、日本人の調査を進めている」と連絡を受けていましたし、在朝日本人の一時帰国や遺骨返還等の問題解決に向けて明るい兆しが見えてきたと感じていました。しかし、日本政府が拉致問題解決を最優先とした結果、当時実施されていた在朝日本人の一時帰国事業も中断し、日朝関係は現状に続く悪化の一途をたどりました。
 今年の1月、平島筆子さんが逝去されました。79歳でした。これまで10数年間、彼女を支援してきた私は、何だか胸にぽっかり穴があいた様な気持ちになりました。しばらくして気持ちが落ち着いてから、自分の人生でやり残したことに思いを巡らせた時、頭に浮かぶのは平島筆子さんであり、日朝関係でした。
 平島さんのような日本人妻は朝鮮にまだまだ暮らしています。こうした人達を少しでも支援したい、また、日本人妻のほか、遺骨問題や残留日本人問題など、日朝間には解決可能な問題があり、こうした問題は政府間でなく、民間でも取り組めるとの思いから、今年10月、「日本·朝鮮 -未来への扉-」という団体を立ち上げました。解決可能な問題に着手することが日朝間の平和に繋がると信じ、“未来への扉”を開いていきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 日本・朝鮮 -未来への扉-  代表 沖見泰一

朝鮮在住の平島筆子さんに電話する沖見泰一